トップページ >遺言について>遺言って必要?

遺言書って必要?

  ◇ 遺言書の必要性 ◇

  「遺言書って必要なの?」

  その問いにズバリお答えすると、すぐ相続手続きが必要な方には不要、

  それ以外の方全てにとっては必要なものということになります。


  よく「遺書」と勘違いされ、場合によっては縁起が悪いというイメージ

  を持たれる遺言書ですが、実は全くそうではなく、多少ご存知な方も

  誤解が多いのが現実のようです。


  なぜ必要か、その理由を遺言書を書くことでのメリットと、デメリット

  に触れて解説してみます。














  ◇ 遺言書を書くことによるデメリット ◇

  「悪い知らせといい知らせ、どっちから聞く?」

  海外ドラマでよく耳にするセリフですが、今回は悪い知らせ、つまり

  デメリットから書いてみようと思います。


  遺言書を書くことによるデメリットははっきり申し上げてありません。

  強いて言うなら、その金額の大小はありますがお金がかかる場合がある

  ということと、少なからず手間がかかるということぐらいでしょうか。

 「そんなことないよ。遺言書を書くとこんな困ったことが・・・」と

  おっしゃる方、おそらくあなたは遺言書を誤解されている方の一人

  だと思われます。


  その誤解に関してはまた後ほど、まずはメリットから書いてみます。
















  ◇ 遺言書を書くことのメリット ◇

   デメリットに比べ、メリットのほうは驚くほどたくさんあり、実際に

  遺言書を書くことによってさらに思いもしなかったメリットが生まれる

  場合もあるくらいです。


  とりあえずは一つづつご紹介いたします。


  まず、「相続トラブルを事前に防ぐことができる」ということ。

  もちろん全て防げるかというと、そういうわけではないのですが、かなり

  の割合で防げるという結果が出ています。

  これはそもそもの遺言書の持つ役割がそうなので、当たり前と言えば

  当たり前ですよね。


  ここでもよく勘違いされることなのですが、トラブルを防ぐというのは

  よく言われる「争族」といったものだけでなく、相続にまつわる様々な

  手続きを簡略化し、スムーズにできるということでもあります。


  次に、遺言書を書くことにより、「自分の現財産を把握し今後の

  自分の人生の指針を立てることができる」
ということです。


  確かに自分が亡くなった後のことを考えるのですから、そんなに

  楽しいものであるわけがありません。ところが、いざ遺言書を書いて

  みたら、胸のつっかえが取れたとか、新しい目標が見つかった、なんて

  いう方もいらっしゃるくらい、ご自身にとって前向きなものなのです。


  最後に、遺言書をきっかけに「家族とのコミュニケーションが深まる」

  ということがあります。


  ご存知のとおり、基本的には遺言書は残されたご家族のために書くもの

  です。つまり裏をかえして言うと、嫌でもご家族と向きあわなければ

  ならないということであり、その際には普段考えもしないことを考えた

  り、なかなか言えないことが言えるようになったり、ということも

  あります。


  まだまだメリットはたくさんありますが、少なくとも「遺言書を書いて

  損をした」ということは無いはずです。


  ここで最初の疑問にもどり、必要かどうかを考えたいと思います。








































  ◇ 遺言書が必要とされる現実 ◇

  さて、メリットは前述のとおり挙げればきりがありませんが、実は

  メリットがあることと、必要であるかということは少し意味合いが

  異なります。


  そもそも「そんなメリットは必要ない」という方もいらっしゃるかも

  しれません。もちろんそんな方には本当に必要が無いという場合も

  あります。


  ただ、そのメリットが少しでも必要な方なら、本当に今すぐ遺言書を

  書く必要があります。

  なぜなら、あまりいいお話ではないですが、今すぐどんな事態が待ち

  受けているかはわからず、今ご家族のことを思って遺言書を書こうと

  思った瞬間、何か不測の事態が起こって遺言書を書けない状態になる

  かもしれないからです。


  またそのメリットは考えずとも、実際に相続が開始したあとの手続き

  の問題をみてみても、遺言書を書く必要があります。


  口座の解約手続きなど、相続人の全ての署名が必要であったり、もし

  相続人が行方不明で連絡が取れない事態におちいっていれば、相続

  手続きそのものが立ちゆかなくなることもあるからです。


  他にもあるトラブルや手続きの問題は、そのほとんどが遺言書によって

  回避できます。


  以上のことから、断言させていただきます。

  もし大事なご家族がいらっしゃるなら、一刻も早く遺言書を書いて

  ください。

  そして、もし自分が将来相続する立場になることが分かっている場合、

  ご両親に遺言書を書いてもらうことを考えてください。


  遺言書は15歳から書くことができます。

  早く書いて早すぎることはない、ということですね。


  それでは次のページにて、もっと掘り下げて遺言書を見てみましょう。







































  遺言書って必要?    >>遺言書を知る 


▲ページトップに戻る